Demension3 ー 縁起の書換え

みっつ目の次元は、「縁起の書換え」です。 「縁起」などと言うとちょっと宗教臭くて面喰うかもしれませんが、 あなたも「運」の様な意味で、普段から使っていませんか?

「縁起がいい」「縁起をかつぐ」

と言った表現です。

  

他の例ですぐに思いつくのが人間関係ではないでしょうか? 「今回は良い縁をいただきまして」 などという表現はよく使いますよね。 CHCは非言語での働きかけにおいてもこの部分をさらに特化、 強化して「縁起の書換え」と言う機能として提供しています。

そもそも「縁起」とはなんなんでしょうか? なぜ宗教臭さを感じさせてしまうような用語を あえて使うのでしょうか? 簡単に言えば、説明しやすいからです。 「まさにその事」を言い表している言葉があるのに、 あえてほかの言葉を使う意味もあまりありません。

  

私たちの知っている日本式の仏教と、 元来の釈迦の教えとはかなりの差異があります。 概念としての「縁起」は、実は非常に現代物理学や 分析哲学との相性がいいのです。 実際、ニーチェやハイデガーを筆頭に、 数多くの哲学者、科学者達が釈迦の教えに傾倒しています。 いわゆる仏教ではなく、釈迦の教えが「宗教」というイメージより、 哲学に近い色合いを持っているからではないでしょうか?

  

その釈迦の教えの根っこと言えるのが「縁起」です。 「縁起」とは、すべてが縁によって生じる事です。 これまでは、なにかの存在があって、その存在同志が 関係を生み出すという見方ではありませんでしたか? 「存在があって関係が生まれる」 この見方こそ、まさに西洋宗教的な見方なのです。 「縁起」はこの見方とは逆です。 「関係があって、存在が生まれる」という概念になります。 実は前述の量子力学や現代分析哲学が、 この「縁起」の考え方を裏付けているのです。

  

基本となる原理は「固定的な存在などない」と言う事です。 これを「アプリオリ性の否定」と言います。 すべては「情報状態」に帰結するのです。 関係性の情報状態により、存在というものが生じるわけです。 関係性は常に動いています。 そういう意味では常に書換わっています。 親しかった人と疎遠になったり… 新しい出会いがあったり… その関係性の中にあってこそ、 今の「自分」が浮かび上がるのです。

  

子供との関係性により、親という存在が生じるのです。 親という存在があって、子供という存在があるという 一方通行の固定的なものではないわけです。 つまり関係性が先なんです。 これは人間関係だけではありません。 モノとの関係性もこの中に含まれます。 「概念」すべてが含まれるのです。

この関係性に意図的に介入するのが、「縁起の書換え」です。 なんだか雲をつかむような話に思えるかもしれません。 ちょっと胡散臭いと思われたかもしれません。 しかし、原理は単純です。 コーチの情報場に、クライアントさんが同調する事がトリガーとなります。 まさに、サイバー(情報)・ホメオスタシス(恒常性維持)です。

  

クライアント様が、コーチの情報場に同調する事により、 クライアント様自身の「縁起の力」が増します。 つまり、関係によってなにかを生じさせる影響力が強くなるのです。 当然周囲の状況が変わっていく事になります。   

「今まで敵だと思っていた人にお礼を言われた」

「今まで味方だと思っていた人の意図がわかってしまった」

「今まででは考えられない出会いがあった」

等、等、等… クライアント様が語られる変化の報告は、 まるでデジャヴの様に、同じような内容なのです。

  

CHCは、この「縁起の書換え」に機能を絞り込み、強化しています。 非言語のアプローチを、まさにその名前の通りの機能を 果たす役割に特化しているのです。

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